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コラム 認知症の症状と原因疾患

認知症の症状

認知症とは様々な原因で脳の神経細胞が減少・破壊され生活に支障が出ている状態をいいます。
脳の細胞が壊れると、それまでその細胞が担ってきた役割に障害が出てきます。

症状は大きく二つに分類されています


1.脳の働きの低下による症状:中核症状
認知症の全ての人にあらわれ、中核症状と言われています
中核症状
記憶障害 人の名前が思い出せなかったり、さっき起きた出来事を忘れてしまうこともあります
見当識障害 自分がどのような状況にいるか分からなくなります。日付けや季節、場所などが分からなくなり、季節外れの服を着たり、よく行きなれた場所で迷子になったりします。
理解・判断力の障害 複雑な話についていけなくなります。内容を理解しないまま高額な契約を結んでしまったり大きなトラブルのもとにもなります。
実行機能障害 物事を論理的に考えて計画立てて実行することが難しくなります。例えば夕ご飯のメニューを考えたり、複数の家事を同時にこなしたり、といったことがうまく出来なくなります。
失認・失行・失語 失認とは目の前にあるものが何かを認知できなくなることです。例えば音が聞こえても何の音か分からなかったり、何を触ったのか分からなかったりします。
失行とは日常の動作が苦手になることです。例えばドアノブを回したりボタンをかけたりが出来なくなります。
失語とは話す、聞く、書く、読むなどの能力が落ちてきます。


2.環境や体験、気質による症状:BPSD(行動・心理症状)

認知症による中核症状が出現してくると、様々な環境因子や心や体の問題が作用して、精神症状や行動の障害を伴ってきます。BPSD(行動・心理症状)と言われており、約8割ぐらいの方に出現します。
精神症状
行動障害
不安
徘徊
抑うつ
多動
妄想
不潔行為
幻覚
収集癖
誤認
暴言・暴力

認知症の症状を中核症状とBPSD(行動・心理症状)に分けて考えることは治療を進める上でもケア、サポートを進める上でもとても大切なことです。
中核症状はその治療が非常に困難であるのに対して、BPSD(行動・心理症状)は適切な対応、治療により軽減が可能な症状です。それは中核症状が、脳の細胞の直接的なダメージにより引き起こされているものであり、BPSD(行動・心理症状)が環境や心理状態といったものから生じている、ということに起因しています。





認知症をきたす原因疾患

およそ半数はアルツハイマー型認知症です。次に多いのが脳血管性認知症、次がレビー小体型認知症です。これらは「三大認知症」といわれ、全体の約90%を占めています。




アルツハイマー型認知症とは
脳の細胞が変性し、一部が萎縮していく過程で生じる認知症です。
もの忘れから気付くことが多く、今まで日常生活で出来たことが少しずつ出来なくなっていきます。新しいことが記憶できない、思い出せない、時間や場所が分からなくなるなどが特徴的です。また、物盗られ妄想や徘徊などの症状が出ることがあります。


血管性認知症とは
脳梗塞や脳出血などによって発症する認知症です。脳の障害の場所や程度によって、症状が異なります。そのため、出来ることと出来ないことが比較的はっきりと分かれていることが多いです。手足の麻痺などの神経症状が起きることもあります。


レビー小体型認知症とは
実際にはいない人が見える「幻視」、眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする異常言動などの症状が目立ちます。また、手足が震える、小刻みに歩くなどのパーキンソン症状が見られることもあります。頭がはっきりしたり、ボーッとしたり、日によって変動することも特徴的です。


その他の認知症
正常圧水頭症慢性硬膜下血腫は手術で改善する可能性のある認知症です。他にも脳腫瘍やウイルス性脳炎、アルコール依存症、ビタミンの欠乏症甲状腺機能低下症など非常に多岐にわたります。


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